お知らせ
神戸一般公開が開催されました
2017年10月14日にCLSTの所属する理研神戸地区の一般公開が開催されました。
当日は時折小雨が降る天候をよそに1800名以上の方がCLSTを訪れ、年に一度の研究者との交流を楽しんでいました。
目玉企画のひとつCLSTのイメージング施設を巡るラボツアーには、21人の子供たちを含む100名以上の方が参加され、熱心に研究者の解説に耳を傾けていました。また放射線についてクイズ形式で学ぶコーナーでは、霧箱に興味を持った高校生が「自分でも作ってみたい」と目を輝かせていました。クイズをクリアしたごほうびに回せる巨大ガチャガチャマシンは子供はもちろん大人にも大人気でした。昨年リニューアルした水と油を混ぜるだけで糸ができる実験企画はあっという間に定員が埋まってしまう人気ぶり。今年もあちこちから「すごい!」「おもしろい!」と興奮した声が聞こえました。
そして初めての試みが中高生サイエンスコミュニケーターにCLSTの研究について紹介してもらうトークショー。4月から本番に向けてCLSTの清成寛ULに指導を受けながら発表内容をまとめたてきた4人は、緊張しつつも落ち着いた声でノックアウトマウスとゲノム編集について紹介しました。会場からの「何が大変でしたか」という質問に「全部です」と苦笑いでしたが、いい経験ができた達成感も感じられました。
この他、CLST横浜でのアクティビティを紹介するコーナーではVRが体験できたり、ノーベル賞を受賞したクライオ電子顕微鏡の解説パネルが登場したりして、来場者に大好評でした。顕微鏡を使って試料を見ることができるコーナーや、自分で系統樹を書いてみるワークショップ、最新の研究成果を研究した本人が解説するブースも、多くの人で賑わっていました。
講演会には細胞機能評価研究チームの片岡洋祐チームリーダーが登壇。疲労化学最前線−疲労を癒やして幸福度アップと題して、疲労のメカニズムや疲労の予防法についてお話しました。
周辺では神戸医療産業都市やスーパーコンピュータ「京」の一般公開も行われており、コーベアーも登場するなど、1日では回りきれないほど盛りだくさんな内容となりました。